1920年代、戦前の日本製カフリンクスです。 当時の流行であったアールデコスタイルを取り入れているデザインです。 山形にカットされたバーを並べた形状は自動車のエンジングリルのようですが、この独創的な形になった理由は、当時の航空機や自動車のデザインに航空力学から導き出された「流線形」を取り入れたものだからです。 斬新な流線形が、デザインによく反映されています。 流線形はフェイス面だけではなく裏側の留め具部分にも表れており、全体としてみても美しいフォルムをしています。 素材は真鍮に銀メッキされており、メッキに一部剥落がみられるものの、特に使用に問題のない状態を保っています。 1920年代の日本のエリートたちは、当時流行していたアールデコスタイルの影響を受け、洗練された装いを好みました。 今見てもモダンで素晴らしいデザインであり、現代のスーツに合わせても映える事と思います。 サイズ・・・およそ18×13mm